【亜州ビジネス編集部】
住友商事と総合車両製作所は21日、マニラ首都圏で建設が進められている地下鉄向けの車両240両を受注したと発表した。契約金額は約575億円。2027年3月までに全車両の引き渡しを終える予定としている。
フィリピン運輸省と15日に契約を交わした。8両の30編成を設計・製造し、納入する。
契約には予備品・特殊工具や運転シミュレーターの納入、従業員のトレーニングなども含まれている。同省によると、7月に実施された車両調達の入札で、応札者は両社のみだった。
地下鉄は首都圏を南北に結ぶもので、総延長36キロメートル。フィリピン初の地下鉄として円借款で整備される。先行区間6.9キロメートルの設計・建設は、清水建設の共同事業体(JV)が受注した。
両社は昨年、マニラ首都圏の南北通勤鉄道向けの車両104両も受注している。