【亜州ビジネス編集部】
日立製作所傘下で家電を製造・販売する日立グローバルライフソリューションズ(GLS)は24日、中部アユタヤ県の冷蔵庫向けコンプレッサー生産子会社を中国家電大手の美的集団に売却すると発表した。
日立コンプレッサータイランド(HCTL)の全株式を譲渡する。日立GLSは売却後、冷蔵庫向けコンプレッサーをHCTLへの生産委託など外部調達に切り替え、収益改善を図る。
日立GLSによると、美的グループは冷蔵庫向けコンプレッサーで世界有数の生産量を誇る。HCTLは同グループの傘下に入ることで、調達力向上やサプライチェーン拡充など競争力の強化を見込めるという。美的はHCTLを東南アジアの重要な生産拠点として活用する方針。
HCTLは1993年設立。日立GLSが全額出資している。ロジャナ工業団地に敷地面積8万4000平方メートルの工場を構えており、年産能力は360万台。約1170人を雇用している。