【亜州ビジネス編集部】
電子業界専門の米調査会社IDCは、中国の2020年の人工知能(AI)市場規模が63億米ドル(約6320億円)に達したとの見通しを示した。AIを導入したインフラ市場の規模は前年比26.8%増の39億3000万米ドルで、うち87%以上をサーバーが占める見込みという。25日付経済日報が報じた。
IDC中国の周震剛・企業研究助理は、中国のAIサーバーは既に世界市場の3分の1を占めており、今後の5年も高成長が続いてサーバー市場全体の拡大をけん引すると指摘。24年の市場規模は78億米ドルに拡大すると予測した。
また、9割以上の企業が向こう3年内にAI使用を計画し、74.5%が公共的性格を有するAIコンピューティグインフラの採用を望んでいるとの調査結果を報告。中国AI産業は急速な発展段階を迎えると指摘した。
現在、AIが発展している中国の都市には北京、深セン、杭州、上海、重慶がある。スマート製造の広東省東莞、スマート医療の湖北省武漢、スマート農業の安徽省合肥など、有力産業にAIを導入した地方都市も多い。今後もさらに多くの業界の指標となるAIモデルエリアが誕生するとの見方を示した。