【シンガポール】11月の工業生産18%増、電子など急伸

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が24日発表した2020年11月の鉱工業生産指数(19年=100)は105.3となり、前年同月比で17.9%上昇した。上昇は2カ月ぶり。前月に下落していた電子(34.9%上昇)が再びプラスに転じたほか、バイオ医療(40.6%上昇)の伸びが加速した。

電子では、コンピューター周辺機器・データ記憶装置などで上昇幅が縮小したものの、主力の半導体が2カ月ぶりにプラスを回復。半導体の生産拡大は、次世代通信「5G」向けの伸びがけん引した。バイオ医療では医薬品(50.8%上昇)が好調。医薬品有効成分とバイオ製品の生産が増えた。

他の項目では、化学(10.1%上昇)が2カ月ぶりのプラス。前年同月に石油化学プラントの保守整備で低迷していた反動があった。一方、精密エンジニアリング(7.3%上昇)は、半導体装置の生産増が続いているものの、前月から伸びが減速。また、新型コロナウイルス流行に伴う移動需要の縮小などを受け、輸送エンジニアリング(29.5%低下)は4月以降に3〜4割の落ち込みが続いている。


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