【亜州ビジネス編集部】
天然資源・環境省は、ハノイ市とホーチミン市の人民委員会に対し、旧式バイクを道路から一掃するよう求めた。
大気汚染が悪化し、健康被害が広がる原因になっているためで、代わりに環境に配慮した公共バス網を早期に拡充するよう提案している。サイゴンタイムズが6日付で伝えた。
環境省は二大都市の人民委に対し、環境汚染の一因となる旧式のバイクやオート三輪を回収し、環境にやさしい車両に代えるためのプログラムを実施するよう通達。またバイク以外で移動できるよう公共交通機関を整備し、住民にこれを利用するよう呼びかけることを提案している。
ハノイ市人民委は既にベトナムバイクメーカー協会(VAMM)と組み、製造から18年以上経過したバイクを下取りするための出張所を30カ所設置。排ガス規制をクリアした新車を購入する際に200万〜400万ドン(約9000〜1万8000円)を補填(ほてん)する試験プログラムを実施している。
この分野に詳しい大学関係者は、排ガス問題に取り組むにはこうしたプログラムが必要になるとコメント。ただ古いバイクの所有者には低所得層が多く、2000万ドンの新車を購入する際の補填が200万〜400万ドンでは十分でないと話している。