【亜州ビジネス編集部】
複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は7日、同社が扱うトヨタ車の2020年の販売台数が5万9320台だったと発表した。新型コロナウイルス流行を受けて下方修正した通年目標を11.9%上回った。
新型コロナで一時は販売が低迷したが、6月半ばから年末まで自動車の販売サービス税(SST)が減免されたことで追い風が吹いた。
12月の販売は6320台で、前月から0.8%増加した。12月18日にはマイナーチェンジした小型セダン「ヴィオス」と小型ハッチバック「ヤリス」を発売。スポーツタイプの「GRヴィオス」と「GRヤリス」も投入している。
UMWHはまた、38%出資する国産車メーカーのプロドゥアの20年の販売台数が22万154台だったと発表。前年の24万341台を8.4%下回ったものの、トヨタ車と同様、下方修正した目標(21万台)を上回った。
UMWHのダト・アフマド・フアード・ケナリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、販売回復はSST減免によるところが大きいとコメントした。政府は、新型コロナの影響で停滞した自動車産業を支援するため、20年6月半ばから年末の予定でSSTを減免。国内で組立生産した車両については100%免除、輸入完成車(CBU)については50%減額した。
政府は20年末、SST減免措置を半年延長し、21年6月30日まで適用すると発表。ケナリ氏は、これによりさらに市場回復が早まるだろうと述べている。