【亜州ビジネス編集部】
パナソニックは14日、東南アジア配車サービス最大手のグラブ(本社シンガポール)に対し、微粒子イオン「ナノイーX」発生機を提供すると発表した。
クアラルンプール(マレーシア)、シンガポール、ホーチミン・ハノイ(ベトナム)、ジャカルタ(インドネシア)の4カ国5都市で稼働する、上級サービス「グラブ・プレミアム」の車両5500台が対象。今月から3月末まで実施する。同社独自のクリーンテクノロジーであるナノイーへの関心を高めてもらうことが狙いだ。
ナノイーは空気中の水に高電圧を加えることで生成されるナノサイズの微粒子イオンで、さまざまな物質に作用しやすいOHラジカル(高反応成分)を含む。「ナノイーX」は、このOHラジカルの生成を従来比10倍に高めたもので、脱臭や菌・アレル物質の抑制などの効果がある。グラブ・プレミアム車両に提供するナノイーX発生機は、USB端子からの電源供給で稼働するコンパクトサイズで、いつでも気軽にナノイーXを発生させて、車室内の空気を清潔にすることができるとしている。
パナソニックは東南アジアを中心に「QUALITY AIR FOR LIFE」というスローガンを展開。温度、湿度、換気、気流などを制御した空気質ソリューションを通じて、住宅や店舗、オフィスなど空間に合わせた良質な空気環境を提供し、ナノイーはその核心技術との位置付けだ。