【亜州ビジネス編集部】
JR東日本のシンガポール法人、JR東日本東南アジア事業開発は12日、コーヒーの提供を自動化する「ロボットバリスタ」を開発した新興企業クラウン・テクノロジーズに出資したと発表した。出資額は明らかにしていない。日本の「駅ナカ」事業で活用する。
ロボットの名称は「エラ」で、1時間に200杯のコーヒーを淹れることができる。非接触型ロボットで、7月の東京五輪の開始前にJR東日本の複数の駅でテストマーケティングを行う。
クラウン・テクノロジーズが大型出資を受けたのは初めて。創業者のキース・タン最高経営責任者は「わが社の存在が広く認識される出来事」と述べた。
双方向デジタルスクリーン、モバイルアプリ注文システムなどを組み込んでおり、常時動作を追跡し異常を未然に防ぐ。予想分析技術を利用し在庫を補充する。
JR東日本東南アジア事業開発の大見山俊雄代表は、密閉した室内で作業するため、ウイルス禍の環境でも安全が確保されると述べた。
クラウン・テクノロジーズは年内に日本とシンガポールで30台を設置する計画で、22年末までには500台の展開を目指す。事業拡大のため資金調達にも乗り出す。
(提供:AsiaX
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