【フィリピン】20年の新車販売22万台、前年比39.5%減

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2020年の新車販売台数は、前年比39.5%減の22万3793台だった。

新型コロナウイルス流行の影響を受け、3月以降は10カ月連続で2桁のマイナス。12月単月でも前年同月比で2割減と回復が鈍く、下方修正後の年間目標である24万台も未達だった。15日付各紙が伝えた。

20年は1月に火山噴火の影響で2桁減となった後、2月に13.2%増と回復。ただ、その後の新型コロナ流行で3月以降はマイナスに転じ、活動制限で販売店が閉鎖された4月には99.5%減の133台と大きく落ち込んだ。

20年の車種別販売は、乗用車が36.2%減の6万9638台、商用車が40.9%減の15万4155台。メーカー別では、首位のトヨタが10万19台、2位の三菱自動車が3万7366台、3位の日産自動車が2万1751台だった。

12月単月の販売台数は18.1%減の2万7596台。台数は3月以降で最も多かったものの、依然として大幅減が続いている。乗用車は5.0%減の8781台、商用車は23.1%減の1万8815台だった。

21年の販売予測について、CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、まだ公式な数字を出せないと述べた。政府が今月初め、輸入完成車の一部に対して暫定的な緊急輸入制限(セーフガード)措置を発動する方針を表明したことから、不透明な状況となっている。


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