【亜州ビジネス編集部】
スズキの子会社で四輪車を生産販売するスズキ・モーター・タイランドは、2020年の販売台数が前年比7%増の2万5528台だったと発表した。
新型コロナウイルス流行で一時は販売が落ち込んだものの、年末にかけて巻き返した。低価格の小型車「セレリオ」の販売が急伸。21年は全体で3万台の販売を目指す。
同社によると、20年の国内新車市場は21.3%減の79万3021台に落ち込んでおり、スズキのシェアは3.2%に拡大した。21年の国内市場は84万台と、小幅の伸びにとどまると予測。新型コロナの再拡大を警戒している。
20年のモデル別販売では、セレリオが前年の3倍に当たる4351台に拡大。新車市場が縮小する一方、個人的な移動手段への需要が高まっており、同モデルは低価格を武器に販売を伸ばした。主力モデルではほか、軽トラック「キャリイ」が8.0%増の2433台と伸び、7月に発売した新型クロスオーバー「XL7」は2560台だった。
一方、販売台数が最大の小型車「スイフト」は12.7%減の1万320台と落ち込んだ。同モデルは21年2月にモデルチェンジを控えている。