【亜州ビジネス編集部】
マレーシアのジョホールバルと北部ウッドランズを結ぶ快速輸送システム(RTS)事業で、シンガポール側ターミナル駅「ウッドランズ・ノース」の起工式が1月22日、オン・イエコン運輸相、五洋建設の関係者らが出席して開かれた。
駅舎は地上1階、地下2階で、通常のMRT(地下鉄・高架鉄道)駅の10倍という広さ。MRTトムソン・イーストコースト線(TEL)とは地下道で結ばれる。
線路はジョホール海峡上に建設する、海面から25メートルの高さの高架橋に敷設する。ジョホール側ではブキ・チャガル駅工事が昨年11月に始まっており、オン氏は「両国とも具体的行動に着手した」とあいさつした。完工は26年の予定。
所要時間はわずか5分だが、オン氏によれば経済、社会面の効果は極めて大きいという。シンガポール政府はウッドランズ・ノースを運輸のハブに位置付け、周辺地域で開発事業を推進し活気のある街づくりを目指す。
輸送能力は各方向とも1時間当たり最多1万人で、シンガポール・マレーシア連絡橋(コーズウエー)の混雑緩和に貢献することが期待されている。
五洋建設はシンガポール側の駅舎、トンネル、税関・出入国管理・検疫棟の建設工事を約714億円で受注した。
(提供:AsiaX
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