【亜州ビジネス編集部】
ミャンマー国軍は1日、クーデターを実行した。
軍系テレビを通じ、全権限をミン・アウン・フライン総司令官が掌握すると宣言。1年間の非常事態宣言を発令した。同日は昨年11月の総選挙後初の国会が召集される予定だった。外電が伝えた。
軍は、総選挙で国民民主同盟(NLD)により不正が行われたと主張。
実質的な指導者であるアウン・サン・スーチー国家顧問兼外相ら政府要人を拘束した。
首都ネピドーや商都ヤンゴンでは兵士が道路を塞ぎ、通信を一部遮断したもよう。国営テレビも一時放映できない状況となった。
ミャンマーでは2011年3月、軍事政権から民政に移管。選挙制度の確立やメディア規制の緩和、デモ集会の容認などを通じて民主化が進められてきた。NLDは昨年11月の総選挙で前回(15年)を上回る議席を確保していた。