【亜州ビジネス編集部】
工業省工場局の集計によると、2020年の工場閉鎖件数は前年比48%減の719件だった。
労働者2万9917人が解雇され、失われた投資価値は417億2230万バーツ。
新型コロナウイルスの感染防止策として実施された都市封鎖(ロックダウン)などが影響し、主に小規模工場が閉鎖に追い込まれるケースが目立った。
ただ、件数自体は前年の約半数にとどまっている。3日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
件数の多い業種は下記の順
プラスチック製品=が64件(解雇人数2119人)
植物製品=62件(585人)
金属製品=58件(1660人)
食品=52件(3500人)
非金属製品=52件(786人)
一方、20年の工場操業・拡張の申請数は3324件となり、閉鎖数を大きく上回った。
新規雇用は18万7088人、投資額は3253億9312万バーツ。業種別では「食品」が最多だった。プラコープ局長は、経済回復とともに投資が拡大傾向にあることから、21年の申請数は20年を上回るとの見方を示した。