【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は2日、バンコク都民を対象に実施した消費動向調査で、旧正月(中国正月)の消費額が前年比10.4%減の117億バーツにとどまるとの予測を示した。
新型コロナウイルスの感染再拡大や購買力の低下を背景に、消費が落ち込むとみている。4日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
消費額の内訳
供え物=5.1%減の56億バーツ
旅行・喜捨・外食=20.8%減の29億バーツ
お年玉=8.1%減の32億バーツ
新型コロナ対策の活動制限が2月1日に一部緩和されたものの、まだ回復には至らず、特に旅行などの外出を控える動き続く見通し。また、旧正月までに新型コロナの感染が拡大した場合、消費額はさらに落ち込む可能性があるとKRCは指摘した。
21年は2月12日が旧正月となる。アサウィン都知事は4日、毎年開催している中華街のヤワラート通りでの祝賀イベントを21年は中止すると発表した。新型コロナが終息していないことから、感染防止に努めると説明した。