【亜州ビジネス編集部】
商工省は9日、タイから輸入する粗糖に反ダンピング(AD)税と反補助金税を暫定的に課すと発表した。合わせて33.88%を賦課する。
商工省は今後も調査を続け、今年第2四半期中に最終的な結論を発表する。
タイ産が不当に安い価格で輸入されているという国内メーカーからの訴えを受け、昨年9月に調査を開始。5カ月にわたる調査の結果、国内産業に甚大な損害を与えていると判断した。不当に安い価格で流入したことにより、3300人が職を失い、サトウキビ農家9万3225世帯が経済的打撃を受けたと分析している。
2020年のタイからの粗糖輸入量は130万トンで、前年から330.4%増加した。