【中国】中国がレアアース輸出規制検討か、米国に圧力

【亜州ビジネス編集部】

中国がレアアースの輸出規制を検討しているもようだ。英フィナンシャル・タイムズ紙(FT)が16日、消息筋情報として伝えたもの。米国に圧力をかけることが狙いとみられている。

ロッキード・マーチンなど米国の防衛企業にとって、レアアースは「F-35」戦闘機を含む兵器の製造に不可欠な素材。中国は世界に供給されるレアアースの約80%を掌握しているとされる。

報道によると、中国の工業情報化部は今年1月、レアアース17種の生産・輸出に関する規制草案を提出した。レアアースの輸出を制限した場合、欧米企業がどの程度の影響を受けるのか知りたがっているという。米国がどれだけ早急にレアアースの代替供給源を確保し、自国の生産能力を高めることができるか見極めたい考えだ。

なお、戦闘機の電力システムなど重要部品には、レアアースが多用されている。米議会調査局の報告書によると、「F-35」戦闘機は1機当たり417キログラムのレアアース素材が必要という。レアアースはこのほか、スマートフォン、電気自動車(EV)、風力発電タービンなどの製造にも使用される。


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