【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の22日発表によると、2021年1月の国内新車販売台数は前年同月比21.3%減の5万5208台だった。前年割れは3カ月ぶり。
新型コロナウイルスの感染再拡大がサービス業などの企業活動に影響し、消費者が支出を控える動きが広がった。
車種別の内訳は、乗用車が44.2%減の1万6104台、1トンピックアップトラックが9.6%減の3万107台など。乗用車の減少幅は20年5月以来の大きさとなる。
首位トヨタなど多くのメーカーが2桁の減少。一方、商用車メーカーのいすゞや日野、1トンピックが大半を占める米フォードなどはプラスだった。
乗用車の販売に限ると、主要メーカーで落ち込みが最も軽微だったのがトヨタの26.4%減で、ホンダと日産自動車、三菱自動車は50%を超えるマイナスだった。
TMTは2月の動向について、新型コロナ再拡大への懸念が残るものの、政府の新型コロナ封じ込め策や景気刺激策が消費者心理の回復を促すと指摘。その上で、自動車各社の新モデル投入や販促活動が、新車販売の回復にどの程度つながるか注目されるとしている。