【亜州ビジネス編集部】
東京電力パワーグリッド(PG)は2月25日、配電事業の首都電力公団(MEA)と地下変電所の建設に関するコンサルタント契約を締結したと発表した。タイで同様のコンサル業務を請け負うのは初めてとなる。
バンコク都心部のパトゥムワン区で行われる地下変電所の建設事業向けに、基本設計の提案や、地下変電所固有の設備の検討、レイアウト図面・機器仕様の審査などを行い、安全かつ周辺環境に配慮した変電所の建設を支援する。
業務期間は2021年2月から23年8月までを予定。地場コンサルティング会社のATTコンサルタンツと共同で手掛ける。
MEAは景観向上のため、区内のルンピニ公園にある地上変電所を撤去し、地下に新たな変電所・地中線を建設する計画を推進している。公園地下への建設では安全性の確保や周辺環境への配慮が必要となることから、国内外での地下変電所の設計・建設と運転・保守の実績がある東電PGとの契約に至った。東電PGがバンコクの地下変電所の適用調査を行った経験があることも評価された。