【ベトナム】エネオスとPLXが提携拡大、LNGや水素も

【亜州ビジネス編集部】

ENEOS(エネオス)は2月25日、ベトナム事業の強化に向けて、同国の石油小売最大手ペトロリメックス総公社(PLX)と新たな共同施策の推進に関する覚書を締結したと発表した。

PLXの石油関連事業などを支援するほか、液化天然ガス(LNG)や水素、太陽光などの分野でも共同事業を検討。エネオスは現地法人の人員を倍増し、事業展開を加速する。また、PLXの株式を追加取得する。

石油関連では、PLXのサプライチェーン強化に向けたエネオスの製油所の活用などを検討。また、洗車など給油所併設事業の開発支援を行うほか、PLXによる電子決済システムの導入、石油配送の効率化なども共同で推進する。

LNG事業では、受入基地やガス発電所の建設・運営を共同で検討。調達から発電までの一貫体制の確立を目指す。水素事業はベトナム国内での水素の利活用を共同で進める方針。さらに給油所などペトロリメックスの施設を活用した太陽光発電事業も共同で検討する。

エネオスは現地法人の人員を倍増し、共同施策の実行を迅速化する。現法の社名は4月にENEOSベトナムに変更する。

ペトロリメックスへの出資も拡大する計画。3月中に株式1.94%を追加取得し、2月25日時点の9.00%から出資比率を引き上げる。エネオスはベトナム政府(75.87%出資)に次ぐ2位株主となっている。


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