【亜州ビジネス編集部】
総合商社の双日は1日、東南アジア最大級の民間クリニックチェーン、クオリタス・メディカルの第三者割当増資を引き受け、持分法適用会社としたと発表した。同社が手掛けるプライマリ・ケア事業の成長性を好感した。出資額や出資比率は発表していない。
クオリタスはマレーシア、シンガポール、オーストラリアの3カ国で、クリニック、歯科クリニックなど約300施設を運営。家族や地域の身近な枠組みで医師が健康相談や総合診療を行い、必要な時に高度医療機関を紹介するプライマリ・ケアに20年以上の実績を持つ。
プライマリ・ケアはクオリタスが展開する3カ国の市場規模が3兆5000億円(2020年)に上り、過去5年で平均7.8%の高い成長率を記録した。
双日は、同社のアジア太平洋地域のネットワークや知見を活用して、クオリタスの事業拡大を支援する方針だ。