【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)によると、2021年1月の域内6カ国の自動車生産台数は前年同月比13.8%減の28万8784台だった。
前年割れは16カ月連続で、減少幅は前月(0.2%減)から拡大。新型コロナウイルスが再拡大したタイとマレーシアで再びマイナスに転じた。
タイは5.2%減と3カ月ぶりに前年を割り込んだ。乗用車を中心に国内販売向け生産が減少。ただ、輸出向け生産はプラス成長を確保した。マレーシアは6カ月ぶりのマイナス。新型コロナ対策の活動制限が厳格化されたほか、減免税措置の期限切れが予定された前月の駆け込み需要の反動もあり、販売が低調だった。なお、減免税措置は21年6月末まで延長された。
インドネシアは3カ月連続で30%台の減少。フィリピンは39.9%減と、20年7月以降で最も大きい減少幅だった。一方、ベトナムは旧正月連休のズレの影響で前年同月より稼働日が多く、大幅増となった。
1月の域内7カ国の新車販売台数は17.5%減の20万200台。最大市場のタイで2割減だったほか、インドネシアで不振が続いている。マレーシアは8カ月ぶりの前年割れ。一方、前年同月に連休で低迷していたベトナムは伸び率が大きかった。