【亜州ビジネス編集部】
ベトナム自動車工業会(VAMA)が11日発表した2021年1〜2月の国内新車販売台数(一部企業除く)は、前年同期比20.6%増の4万17台だった。比較対象となる前年同期は新型コロナウイルス流行の影響をさほど受けておらず、21年は堅調な滑り出しと言えそうだ。
内訳は乗用車が19.1%増の3万37台、商用車が28.4%増の9508台など。国内生産車の販売は8.6%増の2万3122台、輸入車は42.1%増の1万6895台だった。
VAMA会員企業の販売台数は17.1%増の3万7155台。ブランド別では起亜が83.3%増の6974台で最も多く、これにトヨタが続いた。起亜車やマツダ車、THACOトラックなどの組立生産を行う地場チュオンハイ自動車(THACO)の販売台数は39.3%増の1万4964台だった。なお現地報道によると、VAMA非加盟の現代自動車の1〜2月販売は9079台で、VAMA首位の起亜を上回った。また同じくVAMA非加盟の地場ビンファストの販売台数は4519台で、VAMA3位の三菱自動車に次ぐ多さだった。
■2月は2割減の1.4万台
2月の新車販売台数は全体で前年同月比22.5%減の1万3585台だった。テト(旧正月)連休の時期が20年と異なることで大幅減となった。
内訳は、乗用車が22.5%減の9639台、商用車が20.8%減の3767台など。国内生産車の販売は26.4%減の8610台、輸入車は14.8%減の4975台と、そろって減少した。
VAMA会員企業の販売台数は22.1%減の1万2939台。ブランド別では起亜が35.7%増と大きく伸びて首位に立ち、トヨタが僅差で続いた。THACOは合計で1.5%増の5769台だった。なお現代自の2月販売は3021台で、起亜を上回った。ビンファストは1718台で、トヨタに次ぐ多さだった。