【亜州ビジネス編集部】
建機大手のコマツはこのほど、中国国内にある同社製建設機械の平均稼働時間が今年2月に45.0時間だったと発表した。
前年同月比で47.1%増加している。5カ月連続でプラス成長を維持。増加率は前月の85.7%から鈍化したものの、引き続き高い伸びを維持した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、前年同月に稼働時間が大きく落ち込んでいた反動が大きい。
顧客の建機稼働動向を遠隔監視できるコマツのITシステム「コムトラックス」によると、各地で都市封鎖や移動制限が実施される中、中国での平均稼働時間は2020年2月に30.6時間まで縮小した。ただ、コロナ流行が落ち着き、各地でインフラ工事が再開されたことを受け、同年4月以降は総じて増加基調を示している。
中国以外のエリアでは総じて減少。2月の平均稼働時間は、インドネシアが1.8%増の185.2時間に拡大したのを除き、日本が0.5%減の58.0時間、北米が7.2%減の56.4時間、欧州が4.1%減の67.1時間となった。