【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が18日発表した2021年2月の産業景況感指数(100以上が好感)は85.1となり、前月から1.6ポイント上昇した。
指数の上昇は3カ月ぶり。新型コロナウイルス関連規制の緩和を受け、経済活動の再開が進んだことがプラスに影響した。
スパン会長は指数上昇の要因として下記を挙げた。
◆新型コロナの感染抑制が進み、活動制限が緩和されたこと
◆政府が国民や事業者への支援策を実施していること
◆貿易相手国の景気回復で外需が拡大していること
◆新型コロナワクチンの普及が進展していること
業種別では自動車やゴム製品、デジタルなどで指数が上昇した。一方、繊維や宝石・宝飾品、農業機械などは低下した。
3カ月後見通し指数は92.0となり、前月から0.9ポイント上昇。政府が景気刺激策を継続していることや、新型コロナのワクチン普及に対する期待が強まり、3カ月ぶりに上向いた。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1403社。