【亜州ビジネス編集部】
三菱商事は、大気中への二酸化炭素(C02)排出を抑えたクリーンな燃料アンモニアを中央スラウェシ州の合弁会社で生産する。
アンモニア生産時に発生する二酸化炭素(C02)の回収・地下貯留(CCS)に向けた共同調査を実施するため、同社と合弁会社のパンチャ・アマラ・ウタマ(PAU)、石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)、インドネシア国立バンドン工科大学の4者で覚書を交わした。
PAUが保有するアンモニア生産拠点や、三菱商事が最大株主となっている液化天然ガス(LNG)プラントの近隣でCCSの実施可能性調査を行う。同じくPAUに出資する三菱ガス化学も協力の意向を示しているという。
アンモニアは燃焼時にCO2を排出しないことなどから、次世代の燃料源として注目されている。ただ、アンモニア生産時にCO2が発生するため、CO2を地下に貯留することでクリーンな燃料の生産を目指す。
PAUは年産能力70万トンのアンモニア工場を有している。