【亜州ビジネス編集部】
アーコム財務相は、財務省が2021年の国内総生産(GDP)成長率の目標を前年比4.0%に設定したと明らかにした。
国際通貨基金(IMF)が2.6%、国家経済社会開発委員会(NESDC)が2.5〜3.5%と予測するなか、挑戦的な目標として、成長の後押しに尽力していくと説明した。20日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
プラチャーチャート・トゥラキットが17日に開催したセミナーで明らかにした。目標を達成するためには、政府の大型インフラ事業の継続や、東部の経済特別区「東部経済回廊(EEC)」への投資優遇策、外国人観光客の早急な受け入れ再開などが必要と指摘。
ただ、新型コロナウイルスの防疫対策を検討する必要があることから、外国人の受け入れ再開は第4四半期になるとの見方を示した。
また、新型コロナワクチンの普及により、国内経済は2月から上向き始めていると指摘。今後は輸出の回復が経済成長をけん引するとみており、特に米国の1兆9000億米ドルの景気刺激策によるプラス効果に期待を示した。
一方、国内経済が完全に回復する時期については、海外要因に大きく左右されると説明した。