【亜州ビジネス編集部】
港湾大手ジェマデプト・コーポレーション(GMD)は、国内最大規模の深水港であるジェマリンク国際港(南部バリアブンタウ省)の稼働率が2021年、80%以上になるとの見通しを明らかにした。
同港は1月に開港したばかりで、22年にはフル稼働するとみている。ベトナム・インベストメント・レビューが22日付で伝えた。
グエン・スアン・フック首相が20日に現地を訪れた際、ジェマデプトの代表者が稼働率についての見通しを伝えた。21年は80%以上の稼働を見込むとともに、第2期の整備も進めるとしている。
同港はカイメップ川河口のフーミー町に立地している。
面積は72万平方メートルで、1月に開港した第1期はメーンバースが全長800メートル、サイドバースが同260メートル。第2期でそれぞれ1150メートル、370メートルに拡張する。
年間のコンテナ取扱能力は、第1期の150万TEU(20フィートコンテナ換算)から拡張後は240万TEUに増える。
ジェマリンク港には、ジェマデプトが75%、フランスの海運大手CMA-CGMが25%を出資。CMA-CGMのアライアンス加盟企業から引き合いが多く、開港初年から高い稼働が見込まれている。