【亜州ビジネス編集部】
ホーチミン市の工業団地「サイゴン・ハイテクパーク(SHTP)」の管理委員会によると、医療機器メーカーのニプロは同団地内の工場で透析用人工腎臓の生産を開始する。
投資額は2億7000万米ドル。国内に供給するほか、日本や東南アジアに輸出する。
腎臓の機能を代替する透析患者向けの機器「ダイアライザ」を生産する。子会社ニプロベトナムが来月に既存工場の改装に着手。2023年にも生産に乗り出す。
当初の年産能力は600万本で、後に4800万本まで引き上げる。4000人以上の雇用が見込まれている。
ニプロベトナムは2019年から同工業団地で工場を操業。カテーテルや血液回路などを生産している。今回の投資により、SHTPへの累計投資額は5億7000万米ドルに拡大する。
ニプロのダイアライザは、ベトナム国内の人工腎臓市場でシェア20%を占めているという。