【亜州ビジネス編集部】
村田製作所は24日、信号機や交通標識に取り付けたセンサーで交通データを収集し、屋外広告向けなどに提供するサービスを来月にインドネシアで開始すると発表した。
時間帯ごとの交通量や車種などのデータを見える化することで、広告効果の向上に役立てられるようにする。これまで培ってきたセンサーや無線通信の技術を活用し、新たな事業に取り組む。
自社開発した「トラフィックカウンタシステム」で交通量や車種、車速、天候などのデータを取得・分析し、屋外広告向けに提供。平日の通勤時間帯にはビジネスマン向けの広告を行うなど、時間帯や車種情報を考慮した広告を打てるようにする。
村田製作所は現地パートナーからライセンス料を得てシステムを提供し、現地パートナーが顧客開拓や販売などを行う。
インドネシアのほか、タイやマレーシアなど東南アジア各地で展開する方針。商業施設の建設地選定など、都市計画の参考情報として利用が拡大することも期待する。渋滞緩和への貢献も見込む。