【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の24日発表によると、2021年2月の国内新車販売台数は前年同月比10.9%減の5万8960台だった。前年割れは2カ月連続。
新型コロナウイルスの感染再拡大で消費者心理が悪化し、支出を控える動きが続いている。ただ、前月の21.3%減からは改善した。
車種別の内訳は、乗用車が25.0%減の1万8969台、1トンピックアップトラックが6.6%減の3万1169台など。ともに減少幅は前月から縮小し、回復へと向かっている。
メーカー別では首位トヨタが2桁の落ち込み。乗用車の販売に限ると、上位8メーカーがいずれもマイナスで、乗用車2位のホンダを除く各社が2桁減だった。一方、商用車メーカーのいすゞと日野はプラスが続いている。
1〜2月の全体の販売台数は前年同期比16.3%減の11万4168台だった。
TMTは3月の動向について、新型コロナの影響が残るものの、政府による景気対策の実施や活動制限の緩和などで国内経済が回復に向かっていると指摘。
24日に開幕したモーターショーに向けて各社が新モデル投入や販促活動を積極化したこともあり、販売拡大を見込めるとしている。