【シンガポール】2月の工業生産16%増、4カ月連続プラス

【亜州ビジネス編集部】

シンガポール経済開発庁(EDB)が26日発表した2021年2月の鉱工業生産指数(19年=100)は102.5となり、前年同月比で16.4%上昇した。上昇は4カ月連続で、前月(9.2%上昇)から伸びが加速。主力の電子(30.3%上昇)が好調に推移している。

電子の上昇率は前月を上回り、4カ月連続で2桁上昇を記録。半導体(36.4%上昇)がけん引しており、特に高速通信規格「5G」向けの生産が拡大した。

電子以外では、バイオ医療(23.9%上昇)が3カ月ぶりの上昇。医薬品原料の生産が増えたほか、医療機器の輸出需要が高まった。

また、半導体装置の増産が続いており、精密エンジニアリング(15.0%上昇)は3カ月連続で2桁の上昇。化学(2.5%上昇)もプラスを確保した。

一方、新型コロナウイルス流行に伴う移動需要の縮小などを受け、輸送エンジニアリング(24.2%低下)は20年4月以降に大幅な落ち込みが続いている。


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