【亜州ビジネス編集部】
日本貿易振興機構(ジェトロ)は30日、ラオス企業のビエンチャン・ロジスティクスパークと業務協力に関する覚書を交わしたと発表した。
同社が首都ビエンチャン郊外に開発する物流拠点「ビエンチャン・ロジスティクスパーク(VLP)」への日本企業の投資促進で協力する。
ジェトロによると、内陸国のラオスでは、周辺国との陸上越境物流でコストの高さが問題になっている。VLPの第1期では、貨物の積み替え拠点「ドライポート(内陸港)」の建設が進められており、問題解決の端緒になると期待されている。
VLPはタイからの越境鉄道のタナレン駅や、タイとの国境に架かる第1メコン国際橋に隣接。
また、今年12月の開通を予定する中国ラオス鉄道のビエンチャン駅も近隣で建設が進められている。このためトラック輸送や国際鉄道を組み合わせた複合輸送サービスの積み替え拠点としての利用が見込まれる。
VLPの敷地面積は382万平方メートルで、ドライポートや輸出加工区、自由貿易区(FTZ)、オフィス・商業地区などで構成。ドライポートには、タイと中国の鉄道と接続するコンテナヤードや、大規模なトラック駐車場などが設けられる。