【亜州ビジネス編集部】
三菱重工業は5日、現地法人の三菱重工アジアパシフィック(MHI-AP)内にグループの三菱重工エンジニアリングが交通システムの運行・保守(O&M)拠点「テクニカルサービスセンター」を新設したと発表した。
専門的な知識を持った人員を配置し、顧客からの納入後の問い合わせや依頼にワンストップで迅速に対応する。
サービス体制をこれまで以上に現地化することにより、監督官庁や運行事業者と密接に連携して事業を行う。AI(人工知能)技術を採り入れた遠隔監視や故障予防診断など新サービスの提案も積極的に展開する。
三菱重工エンジニアリングは、約20年前からシンガポールの交通インフラに携わってきた。
LRT(軽量軌道交通)の全自動無人運転車両システム(AGT)では、2003年のセンカン線開業以降、乗客数の増加に伴う輸送力増強プロジェクトに参画。また、チャンギ国際空港の全自動無人運転車両システム(APM)を07年に完成させた後、19年に増強工事を完了するなど、継続してO&M業務を請け負ってきた。