【亜州ビジネス編集部】
国会は5日、新首相にファム・ミン・チン共産党中央組織委員長(62)を選出した。
2月に上がった憶測通りで、2016年から首相を務めてきたグエン・スアン・フック氏は外交面などで国を代表する国家主席に就いた。
チン氏は北中部タインホア省出身で、法学博士号を持つ。1985年に公安省に入省した後、公安次官(2010〜11年)、北部クアンニン省人民委員会主席(11〜15年)、中央組織副委員長(15〜16年)を歴任。16年に共産党の最高指導機関である政治局に入局するとともに、中央組織委員長に就任し、党の運営や人事に携わった。日越友好議員連盟の会長も務める。
今後は組閣作業に入り、副首相や大臣を任命。新型コロナウイルス禍からの経済回復に向けた強い行政指導力が期待される。なお今年1月の党大会では、党最高指導者であるグエン・フー・チョン書記長の続投が決定している。