【フィリピン】3月の新車販売88%増、コロナの反動

【亜州ビジネス編集部】

フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2021年3月の新車販売台数は、前年同月比87.7%増の2万702台だった。増加は13カ月ぶり。

前年同月に新型コロナウイルス流行の影響で低迷していたため、反動で急伸した。14日付各紙が伝えた。

前月との比較では2割減と落ち込んでおり、販売台数は20年8月以降で最も少なかった。前月比での減少について、CAMPIのロンメル・グティエレス会長は、一部輸入車に対する暫定的な緊急輸入制限(セーフガード)措置が発動したことや、新型コロナ対策の活動制限の強化が要因になったと説明した。

車種別の販売では、乗用車が前年同期比で2.1倍の6661台と、2カ月ぶりに増加。
商用車は78.2%増の1万4041台だった。
メーカー別では、首位のトヨタが9201台でシェア44.4%。2位の三菱自動車は3198台、3位の米フォードは1705台だった。

1〜3月の販売台数は前年同期比8.9%増の7万312台。乗用車は22.9%増の2万1855台、商用車は3.6%増の4万8457台だった。

同会長は21年通期の販売台数について、最良のシナリオで前年比30〜35%増と予測。ただ、セーフガード措置が正式に発動されれば20〜25%増にとどまるとみている。20年の販売台数は39.5%減の22万3793台だった。


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