【亜州ビジネス編集部】
国際半導体製造装置材料協会(SEMI)の13日発表によると、中国は2020年、初めて世界最大の半導体設備市場となった。
調達額は前年比39%増の187億2000万米ドル(約2兆400億円)に上り、前年首位の台湾を追い抜いている。14日付電子工程専輯などが報じた。
世界全体の半導体設備市場規模は過去最高の711億9000万米ドル(前年比19%増)に拡大。分野別ではウェーハ関連設備が19%増、その他の前工程設備が4%増となった。パッケージング(封止)設備は最大の34%の伸びを記録。テスティング(検査)設備は20%拡大した。
国・地域別の上位
台湾 171億5000万米ドル(0.2%増)
韓国 160億800万米ドル(61%増)国・地域で最大の成長幅
日本 75億8000万米ドル(21%増)
北米 65億3000万米ドル(20%減)
欧州 26億4000万米ドル(16%増)
21年の半導体設備市場の見通しについてSEMIは、世界の半導体メーカーが投資を拡大する中、過去最高の800億米ドルに達する可能性があると指摘。台湾積体電路製造(TSMC:2330/TW)が過去最大の設備投資を予定している点を踏まえ、台湾が再び首位を奪回すると予測した。