【亜州ビジネス編集部】
複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は15日、同社が扱うトヨタ車の2021年第1四半期の販売台数が前月比60.6%増の1万7000台だったと発表した。20年末以降に投入した複数の新モデルの販売が好調だった。
昨年12月末にマイナーチェンジモデルを発売した小型セダン「ヴィオス」と小型ハッチバック「ヤリス」や、2月に21年モデルを投入したスポーツ多目的車(SUV)「フォーチュナー」と多目的車(MPV)「イノーバ」などが好調だった。
3月25日にはSUV「カローラ・クロス」を発表しており、拡大するSUV需要を取り込みたい考え。まずはタイからの輸入完成車(CBU)を販売し、下半期からは国内で組立生産する。
UMWHはまた、38%出資する国産車メーカーのプロドゥアの第1四半期の販売台数が前年同期比28.8%増の5万7911台だったと発表。2月半ばに予約受付を開始した新型SUV「アティバ」が好調で、これまでに1万4574台の予約が入り、3月に4345台を納車した。
UMWHのダト・アフマド・フアード・ケナリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、販売サービス税(SST)減免措置の半年延長もあり、第2四半期も好調な販売が続くだろうとコメント。一方、半導体不足で世界的に自動車生産が鈍っていることについて、同社はサプライヤーと綿密な調整を行い、影響を最小限に抑えていると説明した。