【亜州ビジネス編集部】
飲食店レビューやデリバリー事業を手がける美団(メイトゥアン)はこのほど、無人機(ドローン)を利用した配送件数が4月中旬までに1000件を突破したことを明らかにした。
同社は今年1月、深センで一般顧客向けにドローンによる無人配送サービスを開始している。香港メディアが20日伝えた。
美団はドライバーの負担軽減などを目的に、2016年からフードデリバリーや生鮮品通販などの業務で無人配送の研究開発を進めてきた。20年に15万回のテスト飛行を終え、航空関連の基準を満たしたという。
美団によれば、ドローンによる配送サービスは、条件が揃えばわずか400秒で半径3キロのエリアをカバーすることが可能。道路を走行するよりも短時間で配送することができるという。
美団は共同購入サイト「美団網」と口コミ投稿サイト「大衆点評」が15年に合併して成立。合併後、映画チケット予約やフードデリバリー、ホテル・交通チケット予約など事業範囲を広げた。
18年4月には、シェアサイクルの摩拝単車を買収している(美団単車に社名変更)。全プラットフォームの年間利用者は20年に5億1060万人。うちフードデリバリー事業の規模は世界最大級で、20年の注文数は101億4740万件、総取引額(GMV)は4889億人民元に達した。