【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は20日、2021年の国内総生産(GDP)成長率の予測を前年比1.8%に引き下げたと発表した。
4月に入って新型コロナウイルスの第3波が発生したことで、3月に予測した2.6%から下方修正した。
第3波のウイルス対策では、活動制限が以前よりも厳格化されていないものの、感染者数が急増しており、消費マインドが低下すると指摘。民間消費の伸び率予測を3.4%から2.8%に引き下げた。
また、感染拡大に対する懸念が強まり、外国人来訪者数は前回予測の200万人を下回るとの見方を示した。
一方、世界経済が予想を上回るペースで回復していることから、輸出額の伸び率予測を4.5%から7.0%に引き上げた。輸入額についても6.0%から10.0%に上方修正した。