【亜州ビジネス編集部】
タイ国政府観光庁(TAT)のユタサック長官は、2021年の外国人来訪者数の目標を前年比40〜55%減の300万〜400万人に引き下げたと発表した。
4月に入って新型コロナウイルスの第3波が発生したことを受け、3月に発表した3%減の650万人から下方修正した。24日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
国内旅行者数の目標も、前回発表の1億6000万人から1億〜1億2000万人に引き下げた。観光業の回復を見込んでいたタイ正月(水かけ祭り、ソンクラーン)に新型コロナの感染が再拡大したことが要因。
タイ正月の国内旅行者数の実績は268万人、観光収入は97億バーツにとどまり、予測をそれぞれ16%、19%下回った。
21年の観光収入の目標は、1兆2000億バーツから8500億バーツに引き下げた。
うち外国人によるものを3000億バーツ、タイ人によるものを5500億バーツとした。22年の目標は、外国人来訪者数を2080万人(観光収入1兆3000億バーツ)、国内旅行者数を1億8000万人(1兆2000億バーツ)に設定した。