【亜州ビジネス編集部】
タイ工業連盟(FTI)が27日発表した2021年3月の産業景況感指数(100以上が好感)は87.3となり、前月から2.2ポイント上昇した。指数の上昇は2カ月連続。内外需の拡大がプラスに影響した。
スパン会長は指数上昇の要因として、下記を挙げた。
◆新型コロナウイルスの感染抑制が進み、活動制限が緩和されたこと
◆政府が国民や事業者への支援策を実施していること
◆タイ正月(水かけ祭り、ソンクラーン)連休を前に生産が拡大したこと
◆貿易相手国の景気回復で外需が拡大していること
業種別では自動車や電気・電子、化学などで指数が上昇した。一方、皮革製品や農業機械などは低下した。
3カ月後見通し指数は94.0となり、前月から2.0ポイント上昇。政府が景気刺激策を継続していることや、新型コロナのワクチン普及に対する期待が強まり、2カ月連続で上昇した。
指数は「良い、良くなった」と回答した企業の割合から「悪い、悪くなった」と回答した企業の割合を差し引き、100ポイントを足した値。100を上回れば「好感」とされる。今回の調査対象は製造業1351社。