【亜州ビジネス編集部】
タイとシンガポールの中央銀行は4月29日、それぞれの国のオンライン決済システム、「プロンプトペイ」と「ペイナウ」を接続し、相手国に国際送金できるようにしたと発表した。低手数料の即時送金を実現する。同日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
スマートフォンのアプリから携帯電話番号を使って送金できるシステムで、約1〜2分で送金が完了し、これまでの平均1〜2日から大幅に短縮する。送金上限は1日2万5000バーツ(約8万7000円)または1000シンガポールドル(約8万2000円)。仕送りなどでの利用が見込まれている。
タイではまず、◆商業銀行大手のバンコク銀行◆カシコン銀行◆サイアム商業銀行◆国営クルンタイ銀行――がそれぞれのアプリを通じてサービスを提供する。シンガポールでは、◆DBS銀行◆オーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)◆ユナイテッド・オーバーシーズ銀行(UOB)――が参加する。
クルンタイ銀行によると、同行のアプリを通じた送金手数料は1回150バーツ。7月末まで半額の75バーツで提供する。