【亜州ビジネス編集部】
英調査会社IHSマークイットが5日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2021年4月の製造業購買担当者景況指数(PMI)は51.9となり、14年7月以来の高水準だった。前月の50.8から上昇。
景気拡大と悪化の分かれ目である50.0を上回るのは2カ月連続となる。特にベトナムとインドネシアで指数が高い。
各国で生産高や新規受注が伸びており、購買活動も活発化した。購買品の在庫は安定して推移。サプライチェーンの混乱は続いているものの、リードタイムは縮小している。マークイットは、ASEAN製造業の回復の兆候が出始めていると指摘した。
国別の指数は、輸出が好調なベトナムで2年半ぶりの高さとなり、前月に続き域内7カ国で最高。
また、輸出受注が回復したインドネシアは2カ月連続で過去最高を更新した。マレーシアでは新型コロナウイルス終息への期待が高まり、10カ月ぶりに50を回復。
一方、タイは4カ月ぶりに50を上回ったものの、新型コロナ第3波への懸念から雇用が低調だった。