【亜州ビジネス編集部】
中国のスマートフォン市場でこのところ、メーカー各社がハイエンドな旗艦モデルを相次いで発売している。その結果、消費者の間で「スマホの値段が上がってきた」との印象が強くなったという。
現実には売れ筋は低価格の機種で、ハイエンド機種は敬遠される状況もある。広州日報が6日付で伝えた。
市場調査会社のカナリスがこのほど発表した中国スマホ市場リポートによると、今年第1四半期(1〜3月)に同国内で最も多く売れたスマホメーカーはvivo。シェア23%、出荷台数は2160万台で、それまで首位だった華為(ファーウェイ)に取って代わった。2〜3位はOPPO、華為で、以下、小米(シャオミ)、アップルと続く。
vivoとOPPOは2000人民元(約3万3800円)をやや下回る低価格帯の5G対応機種が人気を集めている。
一方の華為は以前の旗艦機種より1000人民元高い新たな旗艦機種「Mate X2」を1万7999人民元からの価格帯で発売したものの、売り上げは伸び悩んでいる。華為は第1四半期の出荷台数が前年同期に比べて50%減少した。