【亜州ビジネス編集部】
タイ荷主協議会(TNSC)は、2021年のタイの輸出額を前年比6〜7%増と予測し、前月時点で予測した3〜4%増から上方修正した。新型コロナウイルスワクチンの普及や世界経済の回復がプラスに影響すると見込む。6日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
特に主要貿易相手国である米国や中国に期待を示した。
米国では1兆9000億米ドルの景気刺激策や失業率の改善により、購買力が向上すると見込む。
中国でも経済が堅調に推移しており、国内消費が回復していることから、輸出の追い風になるとみている。
一方で、タイ国内の空コンテナ不足や、東部チョンブリ県のレムチャバン港の混雑などが輸出の足かせになると指摘した。
商務省の発表によると、第1四半期の輸出額は前年同期比2.3%増の641億4800万米ドルだった。3月は前年同月比8.5%増の242億2250万米ドル。2カ月ぶりに増加し、過去最高額を更新した。