【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2021年4月下旬に実施したモバイルバンキングと電子マネーの利用動向調査の結果を発表し、1人・1週間当たりの送金・決済数が平均19回に増えたことを明らかにした。
新型コロナウイルスの感染拡大を背景に、外出を控える動きや在宅勤務が広まったことが追い風。新型コロナ第1波が発生した20年2〜4月は17回だった。9日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
購入品目別(複数回答)では、「食品・飲料」が全体の57%を占め最多。以下、「日用品」が37%、「ファッション」が24%で続いた。
利用するアプリは「モバイルバンキング」が71%、「電子マネー」が29%だった。電子マネーは政府が給付金の支給に使用していることも普及拡大につながっている。
KRCは21年の見通しについて、電子マネーの利用件数が前年比16〜18%増となり、前年の9%増から加速すると予測。利用額も16〜18%増と前年の10%増を上回るとの見方を示した。