【亜州ビジネス編集部】
複合企業のUMWホールディングス(UMWH)は10日、同社が扱うトヨタ車の2021年4月の販売台数が前月比12.7%増の9280台だったと発表した。複数の新モデルの販売が好調だった。
新たに投入した「カローラ・クロス」や、新モデルを発売した「ハリアー」などスポーツ多目的車(SUV)が好調。
2月に21年モデルを投入したSUV「フォーチュナー」や多目的車(MPV)「イノーバ」の売れ行きも良かった。カローラ・クロスについては当面、タイからの輸入完成車(CBU)を販売し、下半期からは国内で組立生産する。
トヨタ車の1〜4月の販売は2万6431台で、前年同期から149.4%増加。前年同期は新型コロナウイルス対策である活動制限令(MCO)の第1弾が発令し、販売が大きく落ち込んでいた。21年通期の販売は6万2000台を目標としている。
UMWHはまた、38%出資する国産車メーカーのプロドゥアの4月の販売台数が2万399台で、前月から16.5%減少したと発表。半導体の世界的な不足が自動車生産に影響したとしている。1〜4月の販売は7万8304台で、前年同期を73.9%上回った。
UMWHのダト・アフマド・フアード・ケナリ社長兼最高経営責任者(CEO)は、新モデルの投入で好調な販売が続いているとコメント。一方、半導体不足で世界的に自動車生産が鈍っていることについて、同社はサプライヤーと綿密な調整を行い、影響を最小限に抑えていると説明した。