【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2021年の国内新車販売台数を前年比1.5%減〜3.5%増の78万〜82万台と予測した。
新型コロナウイルスの第3波の発生で第2四半期に大きく落ち込むものの、第3四半期以降に回復に向かうと予測。ただ、新型コロナの感染傾向とワクチンの普及状況に左右されると指摘した。
第2四半期の販売台数は前四半期比で18.0〜20.7%減の15万〜15万5000台に落ち込むと予測。半導体不足による生産遅延もマイナスに影響するとみている。
一方、第3四半期は27.9〜39.0%増の19万5000〜21万2000台、第4四半期は20.9〜29.7%増の24万6000〜26万4000台と回復傾向が続くと予測した。
セグメント別では、小型乗用車が新型コロナの影響を最も受けるとみている。主要顧客である中所得者層の収入が落ち込んでいることが要因。
一方、21年の生産台数は26.0%増の180万台を上回ると予測。主要貿易相手国で経済活動の再開が進むほか、生産ラインを見直した一部メーカーがタイを輸出拠点にしていることなどで、輸出向け生産が伸びると見込んでいる。