【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)によると、2021年3月の域内6カ国の自動車生産台数は前年同月比18.9%増の35万3664台だった。プラス成長は18カ月ぶり。前年同月は新型コロナウイルス対策の工場閉鎖などで落ち込んでいたため、反動で大幅増となった。
域内最大の生産国であるタイは10.7%増と、2カ月連続のプラス。1トンピックアップトラックの輸出が好調なうえ、国内販売も上向いている。
マレーシアは20年3月中旬から活動制限が敷かれていたことから、反動で生産・販売とも急伸。また、新型コロナの抑制に成功して経済成長率が高いベトナムも大きく伸びた。
一方、生産台数が2番目に多いインドネシアは8.5%減少。1年ぶりに10万台を突破したものの、13カ月連続の前年割れとなった。
3月の域内7カ国の新車販売台数は43.3%増の28万1494台。2月に国軍によるクーデターがあったミャンマーを除く6カ国でプラスだった。