【亜州ビジネス編集部】
凸版印刷は18日、製品に付与する固有IDを通じて、顧客との接点を構築し、サプライチェーン管理を可能とするクラウド型ID認証プラットフォームのサービス提供を中国市場向けに2021年5月から開始したと発表した。
同プラットフォームはベルギー・モンサンギベールを拠点とするSelinko SAのNFCに対応したID認証システム基盤技術と凸版印刷のIDデバイス技術を融合させ、中国国内に構築したもの。
このプラットフォームの導入に伴い、製品に付与されたQRコードやNFCタグ、UHF帯のRFIDなどのIDデバイスを消費者のスマートフォンや製造工場、物流倉庫の装置で読み取ることで、企業は商品情報の提供や真贋判定、デジタルプロモーションなどの顧客サービスの提供が可能となる。
また、収集したデータを活用したトレーサビリティ管理や不正流通の監視など、サプライチェーンの管理も容易となる見通し。
同プラットフォームのサービス提供を通して、凸版印刷は中国をビジネスフィールドとする企業の製品ライフサイクルマネジメントとデジタルマーケティングを支援したい考えだ。